学校法人日本医科大学
日本医科大学 脳神経外科学教室 Nippon Medical School Department of Neurological Surgery
前部長のつぶやき

デジタルとアナログ

コロナが流行しだして約1年が過ぎました。学会はもちろん、すっかり人間関係や距離のあり方・考え方が変化し、まだ第二弾の緊急事態宣言を解除できない状況ですが、なんとか前を向いて進みたいですね。人間関係の親密さのあり方に変化がないことを祈ります。

今回はアナログのおすすめです。以前も同じようなテーマで書いたような気(「図書館とpdf」ですかね)もしますが、ちょっと違った内容です。自分の体たらくの反省も含めて。

さてコンピュータは最初は薄くておおきな下敷きみたいな磁器ディスクに1Mくらい(だった様に思う)の容量で保存する仕組みができました。その後小さい四角いプラスチックのカセットみたいなのに記憶ディスクの入ったFloppy discができ(これはSONYが作ったとか、、)、CDやDVDそしてFlashメモリができ、今はクラウドとなっています。ものを保存する容量は飛躍的に大きくなり、便利になって、コンピュータのデータなど色々なところからアクセスも可能ななっています。

私はというと、20年くらい前から日記や手記などを電子的に書いておくことをしていたのですが、ではそれはどこかにあるかというと、、、見つけられません。残っているのは手書きの手帳や手記くらいです。

海外に行ったのが1989年ですが、その前に購入したPCは総額120万円くらいしたと思いますが、今は実家の片隅にあるのではないかと思います。PCに残した?磁気ディスクに残した情報など、retrieveにする方法もわかりません。米国でもMacの初期の頃の機種を購入したと思いますが、その後も記憶媒体は変化し、その都度、変換などしてきているわけではないので、その頃書いたものなどは、どこに行ったのやらです。1990年代までの写真は妻(妻は超アナログ人です)がしっかりとアルバムに残してくれていたので、幸い目にすることができますが、むしろ1997年に初めてデジカメを購入してデジカメで画像を撮るようになってからのデータは、、、、とても数が多すぎて整理もできていません。今回2000年頃からの写真を少し添付します。学会発表も然りで、以前はスライドを一枚一枚作ってマウントしていましたが、今は簡単にソフトで作ることができてしまいます。昔のスライドは一応画像で残していますが、その後の10年間くらいの学会発表は一体どこに保管したのやら。論文作業も同じで、自分のファイルに保存されているのせいぜい2002年くらいからのデータで、それ以前のデータは、昔の論文の別冊で残っているだけです。

一方アナログも大変です。量が半端ないからです。今は紙の無駄を省こうとして会議もwebでするようになったのをきっかけに一気にpaper-lessになりそうです。どうも私はpdfで資料を見るのが不得意で、頭に入ってこないのですが。紙で読んで、ペンやマーカーで手に圧力をかけて印をつけないと(pdfでもマーカー引けますが、空虚です)、覚えられる気がしないのです。

でもそれが仇となって、ご存知のように私の部屋は書類で溢れて全く整理がついていない状況です。

多分重要なのは、データや資料の整理はきちっとすること。整理の方法を統一することですね。

先日iCloudの2Tがいっぱいになってしまい(こんな人は少ないらしい)、その整理の過程でなんとかコンピュータの中の掃除をしましたが、まだどうもうまい整理の方法が思いつきません。どなたか、良い方法があったら教えてください。多分自分の最高と思えるデータだけを残す、他を捨てるという気持ちが必要なのでしょう。

さて、森本千絵さんというアートデザイナー(ディレクター)がいます。感性が素晴らしい人で、最初はラジオ番組のサタデーエッセーで話をお聞きしたのが最初なのですが、半分青い のテーマ画などを手掛けています(http://www.goen-goen.co.jp/)。本日(2021年1月31日)のサンデーエッセイでもユーミンのお話しをしていました。彼女がしていることで興味を持ったのが、色々な情報の切り抜きやデザインや思ったことを一冊のノートにまとめて記録しておくおことです。彼女のアートオフィスにはそのように集めた雑記―コレクトノートがたくさんあるそうで、それが彼女のこれまでの生きてきた証でもあるし、新しい発想を作る上でも元になっているということです。(少し私の中で消化して修飾しているかもしれません)                                                                                                                                                                                    それを真似して、私もことあるごとに、会合や、打ち合わせ、考えたことなどのノートどりを始め、また新聞でも気に入った記事があるとそれを切り取ってためるようにしています。今は日経新聞を医局でとってもらっていますが、その中の特に小泉武夫さん(発酵の博士)と南木佳士さんの明日への言葉が好きで切り取って集めています。(いつも切り刻んだ新聞を残しておりすみません)。先日この数年切りためた新聞を集めた冊子が一冊貼り終わってしまい新しいノートを購入しました。ここ3-4年くらいの新聞記事なのですが、高梨さんの銅メダルや小平さんのスケートの記事とか貼り付けてあります。色々あるなーーと思います。

記述ノートはすでに2冊目ですが、色々な人との出会いがあるなと感慨深いものがあります。

昨日(1/30,2021)は石丸謙二郎の山カフェに石川直樹さんと言う若い写真家(+探検家)が1時間ほどお話ししていました。(今であれば聞き逃しサービスで聞くことができます。または本人のホームページがありますhttp://www.straightree.com/profile/index.html)ものすごい活動力の人で、23歳で七大陸最高峰を登って記録を作ったり、早稲田大学でてから東京芸大で博士をとったり。高校生でインドネパールを一人旅したり。強い意志を持って、思い立ったら実行する人です。写真家ですが、当然デジカメも使っているようですが、本当のカメラは蛇腹のついたフィルム式のカメラで10枚しか取れないそうです。それでとった写真は取り直しが効かないので、一期一会の写真が取れる。望遠もあまりしないので、見たままが取れる。と言うことです。標高8000mで手袋をして咄嗟でとった写真で、変な帽子が入った写真でもそれもそれ、水平線が斜めになっていても、それはそれ。取り直しができないこと、取り直ししないことが帰ってその時の記憶を呼び起こすそうです。

そして多くの活動のとめどない興味の原点は「好きこそものの上手なれ」だそうです。

今は渋谷の夜の写真をとっているそうです。「何を、、?」と思うかもしれませんが、夜の渋谷には日中や繁華の時間とは違う顔があるそうです。それはネズミで。人がいなくなったので、ネズミの野生の血が騒ぎ出して夜間にネズミが大発生していると言うのです。違う社会が生まれつつあるそうです。

デジタルでもアナログでも良いと思いますが、最も自分に良い形で形にのこしておくこと。特にこれからの若い人たちは、非常に多くの情報に溢れた中で生きてゆかねばならないと思います。その中で自分に最も必要なものは何か、そして自分はしたいことは何かをしっかり見極めて生きて行って欲しいと思います。自分の記録も含めて。

私は少なくともアナログでなんらかのことを残しておこうとは思いますし、なんとかデジタル情報も整理してゆきます。

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