卒後教育について

日本医科大学脳神経外科教室の卒後教育について

日本医科大学脳神経外科では「患者のことを第一に考えられる医師、医療人を育成すること」を最も重要な主眼として教育を行います。早期から指導医(メンター)を配置し、その指導の元で、各医師の適性および希望に応じて、臨床中心の研修をおこなうこと。および早期から(前期1年目から)大学院入学をして研究面での才能・リサーチマインドを伸ばすことも可能です。

臨床教育は日本医科大学付属4病院を中心に高度な脳神経外科医療、救命救急、さらに地域医療などを習得し、その中で臨床をテーマにした研究も行います。臨床研究をテーマに学位取得も可能です。

日本医科大学 医学専攻博士課程の目的は、基礎医学と臨床医学の調和的発展と充実を図り、研究者・ 教育者を養成することです。国際レ ベルの研究をめざしてプロジェクト方式を採用し、研究対象によって基礎医学・臨床医学の枠を越えて共同研究が行える体制を整えています。

初期研修

医学部を卒業後、2年間の初期研修を受けます。その間に最大3ヶ月の脳神経外科研修を受けることが可能です。一方脳神経の診療を目指す医師には最低1ヶ月の脳神経外科研修、救命救急、神経内科の研修を推奨しています。
研修プログラムの具体的な内容は、各科のプログラム指導者によって作成されます。初期研修終了時に は、卒後教育委員会の最終評価をもとに、病院長が修了証書を授与。この後、さらに研修を続ける者は、引き続き後期研修医として4~5年の教育を受けます。

後期研修制度の基本的特徴

本研修の目的は専門医取得まで一貫した指導方針のもとで研修を受け、高度脳神経外科医療を習得することです。さらに研修期間中にそして明日の日本そして世界の患者のためになる脳神経外科医を目指してもらいます。
そのために必要な知識・精神そして技術を学べる場を提供します。

研修状況

2013年時点で過去6年間の入局者数は16名です。出身は日本医大出身7名 他大学出身9名です。当教室の基本方針として、入局2年間は大学附属病院において、脳神経外科診療の基本を研修していただきます。当直は基本Primaryの施設では週1および週末月1回を基本としますが、プログラムの状況により増減があります。また収入を確保するための外勤は専門医前は週1~2コマを原則としています。

研修制度の概要と教育プログラム

日本医科大学は千駄木付属病院本院を基幹施設とし大学付属4病院を中心に19の病院を含む脳神経外科研修プログラムを構築してきました。さらに来年度からは日本医科大学千葉北総病院も基幹施設として登録いたします。このためこれまでよりも更に幅広く、それぞれの要望に沿ったプログラムと質の高い教育を実践できるプログラムを提供していきます。
早期からメンター方式をとり、”MAN TO MAN”かつ上級医が若手を教えまた学ぶ 「屋根瓦式」の特徴をもつ教育法をとっています。
早期に脳神経外科医としての基礎をつけ、さらに高度な医療技術と精神の獲得を目指す人には最適なプログラムとなるよう目指しています。
豊富な良性脳腫瘍、脳血管障害、脊椎・脊髄・末梢神経疾患、機能性疾患の治療などから、脳神経外科の基礎を学びます。すべての領域に高度な知識と技術をもった指導医がおり非常に層の厚い密な訓練・指導がなされます。
脳神経外科専門医取得を第一目標としますが、同時にリサーチマインドを育成し、学位の取得も専門医と前後してめざしてもらいます。さらにサブスペシャリティーを強化しその領域での専門医・指導医取得を目指します。

研修施設一覧

基幹施設

 日本医科大学付属病院

 日本医科大学千葉北総病院

研修病院

日本医科大学付属病院 脳神経外科 救命救急センター
日本医科大学武蔵小杉病院 脳神経外科
日本医科大学多摩永山病院 脳神経外科
日本医科大学千葉北総病院 脳神経センター
北村山公立病院 脳神経外科
東京共済病院 脳神経外科
横浜新緑総合病院 脳神経外科

亀田総合病院 脳神経外科

関連施設

埼玉脳神経外科病院
東京都立神経病院 脳神経外科
国立がん研究センター中央病院 脳神経外科
国立成育医療研究センター 脳神経外科
川口市立医療センター 救命救急センター
平成立石病院 脳神経外科
博慈会記念総合病院 脳神経外科
NTT東日本関東病院 脳神経外科・脳卒中センター・ガンマナイフセンター

連絡先

年間いつでも見学を受け入れていますので、興味のある方はぜひ見学にいらしてください。
また専門領域フェローシップ研修に関する質問も受け付けます。
当科の後期研修おいよびフェローシップについて知りたい・応募したいという先生は下記までご連絡ください。

〒113-8603
東京都文京区千駄木1-1-5
日本医科大学 脳神経外科教室
医局長 亦野文宏

neurosurgery@nms.ac.jp