由井 奏子先生 インタビュー

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由井 奏子 後期研修医2年目


なぜ、日本医科大学の脳神経外科に?

私は元々脳や心血管系の救急疾患に興味があり、当初救急に強みのある市中病院などの見学もしていましたが、高度救命救急センターを有する日本医科大学で、自分のやりたいことは終結するのではないかと思い至ったのがきっかけです。 循環器内科と脳神経外科で初期研修の後半で悩んでおり、最終的に決め手となったのは(かなり単純でお恥ずかしい話ですが)森田教授から「そろそろ(入局の)あいさつに来ない?」というお電話でした。医局のトップに存在や名前を覚えて頂いたことが、末梢な一研修医には嬉しいことでもありました。 当院は脳梗塞や脳出血のファーストタッチは脳血管内科のSCUで受けるため、症例に触れにくいきらいもありますが、脳血管内科と連携し勉強に出向したり、救命救急科への出向もあり様々な症例に触れながら業務出来ることは逆に強みだと考えています。


1年間仕事をしていかがでしたか?

仕事は病棟業務と手術、大きくこの2つに集約されるかと思います。私は付属病院の初期研修上がりでしたので、病棟業務の根本は大きく変わりませんでした。細かい業務は多いかもしれませんが、脳外科以外の分野で対処に困った時、専門の医師が各科にいて相談できるのは、やはり総合病院の強みだと思います。 これは当直でも同じで、自分だけの偏った知識だけでなく、正しい知識を他の場で生かすことができます。 手術では、本だけでは把握しきれないことやテクニックを優しく、時に厳しく先輩諸先生方が教えてくださいます。あまり多人数ではないので、部長先生を筆頭に我々下の学年まで、風通しの良い医局と感じました。

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休暇はどのように過ごしていますか?

基本的に、現実逃避をしています。無心に掃除をしたり、趣味に走ったり。何より、友人と予定をあわせて出かけるのが一番楽しいです。学生や初期研修時代から考えると、それぞれ別に就職したり分野が違ってくるので、遊びがてらその話を聞くのが私は好きです。

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趣味や特技などあれば教えてください。

特技はこれといってありませんが、趣味の一つは映画観賞です。暇さえあれば新作予告編のチェックをしています。もう一つは中学から始めた箏で、いわゆる「お琴」です。 手を横の広げ移動するピアノと違い、縦運動なので手が小さい方、おすすめです。


将来の夢を教えてください。

一年間従事する中で、興味のあった脳血管障害のほか様々な分野にふれ学問の奥の深さを目の当たりにしました。まだその入口に立ったばかりのような気持ちです。 多くの広い知識を持ってこその専門医だと思います、先輩諸先生方のように技術・知識のある、そして患者さんに信頼される医師を目指しています。


メッセージをお願いします。

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WET LABO実習にて Feb. 2018inter

他科の知人からの忌憚ない意見として、脳神経外科は「大変そう」、「頭が良くないと入りにくそう」、「近寄りがたい」などなど耳にします。 しかし残念ながら医師という職業を選んだ時点で、人の生死にかかわる大変なものですし、上記のインタビューを読まれると分かると思いますが、私のような単純な人間もいるものです。触りもせずに、食わず嫌いのように通り過ぎてしまうのは非常に勿体ないと思います。当医局に入局したいとご決心の方はもちろん、脳神経外科に興味があるけれども一歩踏み出せない方も、まずは見学にいらっしゃってください。