亦野 文宏先生 インタビュー

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子供の頃からの夢を実現できる場所

亦野 文宏 卒後12年目 助教


ご自身の日本医科大学でのこれまでの臨床・研究経験について教えてください

私は専門医取得後、下垂体の血管新生の研究で学位を取得しました。この間に論文の書き方や研究への取り組み方、考え方を指導して頂き、その後の臨床研究に繋がる力をつけさせて頂いたように思います。
学位取得後は札幌禎心会病院に国内留学をさせて頂きました。上山博康先生、谷川緑野先生に直接手術指導して頂いたこと、同世代のモチベーションの高い脳外科医と仲間になれたことはかけがえの無い財産になりました。また国内留学中にHelsinki Live Demonstration Course in Operative Microsurgeryに参加させて頂きました。Juha Hernesniemi, Dolenceといった世界的に高名な先生方の手術を直接見る機会を頂き、非常に刺激になりました。ここでもHelsinki大学のFellow達と毎晩の様に飲みに行き(笑)、仲間が増えました。
その後日本医科大学の高度救命救急センターに出向させて頂き、脳卒中、頭部外傷の手術はもちろんのこと、3次救急の初療から、ドクターカーで現場に出向くなど、救命センターの全ての疾患に携わりました。もともと救命志望だったこともあり現場にどっぷりと浸かる生活は初心に帰ることができ、またここでも飲み仲間が増えました。(笑)

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現在はどのような活動をされていますか?

3年前に以前から希望していた千葉北総病院に異動させて頂きました。動脈瘤、バイパス手術の雄、水成隆之先生にマンツーマンで厳しくご指導頂き、本当に多くの手術を経験させて頂きました。
現在医師として卒後12年目、そのうち1年半は研究の為、臨床を離れていましたが執刀症例数はクリッピング200件、バイパス100件、橈骨動脈グラフト採取25件を超えました。
またこの間、臨床研究、論文作成を村井保夫先生、森田教授にご指導頂き、WFNS(世界脳神経外科学会)でYoung Neurosurgeon Awardを受賞することができました。またM&Mカンファレンス、INTENSIVISTなどの教科書の執筆にも関わることができました。

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今後の夢はなんですか?

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私自身は今後、臨床面では頭蓋底外科のhigh volume centerへの海外留学を希望しています。また研究面では高齢者未破裂脳動脈瘤外科治療の全国25施設前向き研究の事務局をしており、ガイドライン作成を目指しています。私の夢は臨床、研究共に日本国内に留まらず、世界に発信出来る脳神経外科医になることです。
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メッセージをお願いします。

このように日本医科大学脳神経外科は専門医になるまではもちろんの事、専門医取得後も医局内にとどまらず、国内留学、海外留学や海外学会での発表など、広い視野で若手育成をしています。各々の医師の希望、特性に応じて臨床、手術の研鑽を積めるのはもちろんのこと、学術的な指導も充実しており、海外での発表や賞への応募、前向き研究やビックデータを用いたDPC研究など様々な研究体制があります。
また若手にも教科書の執筆や、ガイドライン作成委員の業務を任されることがあり、やる気のある若手には申し分ない環境だと思います。
脳神経外科を志望されている皆さん、私たちと一緒に世界に誇れる次世代の脳外科を作っていきましょう。日本医科大学脳神経外科学教室には皆さんが成長できる素晴らしい環境が待っています。