学校法人日本医科大学
日本医科大学 脳神経外科学教室 Nippon Medical School Department of Neurological Surgery
医学生・研修医の方へ

    当科ではいつでも施設見学を受け入れています。気軽に医局長(neurosurgery@nms.ac.jp)にご連絡をください。

    日本医科大学脳神経外科教室の卒後教育について
    日本医科大学脳神経外科で自己実現を!

    日本医科大学脳神経外科では「患者のことを第一に考えられる医師、医療人を育成すること」を最も重要な主眼として教育を行います。 早期から指導医(メンター)を配置し、その指導の元で、臨床中心の研修を行います。また、大学院入学をして研究面での才能・リサーチマインドを伸ばすことも可能です。 臨床教育は日本医科大学付属4病院を中心に高度な脳神経外科医療、救命救急、さらに地域医療などを習得し、その中で臨床をテーマにした研究も行います。臨床研究をテーマによる学位取得も可能です。 教室に所属することで、ぜひ教室を利用してください。

    千葉北総病院も脳神経外科機関施設に登録されており、いわゆる『千葉県枠』での脳神経外科後期研修が可能です。

    皆さんのさまざまなキャリアプランを応援し、自己実現を支援するための組織が日本医科大学脳神経外科です



    top pageの スタッフ インタビューもご覧ください。

    初期研修医の皆さんへのメッセージ

    Instagramもご覧ください!

    詳しくはこちらからご覧ください。
    https://www.instagram.com/nms.neurological.surg/

    大学院での研究

    日本医科大学 医学専攻博士課程の目的は、基礎医学と臨床医学の調和的発展と充実を図り、研究者・ 教育者を養成することです。国際レベルの研究をめざしてプロジェクト方式を採用し、研究対象によって基礎医学・臨床医学の枠を越えて共同研究が行える体制を整えています。2024年現在進行中の研究テーマは下記のものです。

    1. Bio Bank Japanと協調した遺伝子解析の研究
    2. 医療ビッグデータを用いた研究臨床研究
    3. 法医学教室とのNMRを用いた基礎研究

    後期研修制度の基本的特徴

    本研修の目的は専門医取得まで一貫した指導方針のもとで研修を受け、高難易度脳神経外科医療を習得することです。そのために必要な知識・精神そして技術を学べる場を提供します。

    H23年より開始された日本脳神経外科学会専門医履修プログラム制度、およびH30年より開始された日本専門医機構による専門医制度により、日本医科大学は日本医科大学付属4病院を中心とした脳神経外科専門医研修プログラムとして、専修医の育成を担っています。
    教育プログラム内および他の診療科(救急医学科や脳卒中集中治療科など)と研修することにより、個人に適した研修がつめるシステムとなることを目指します。 日本医科大学付属病院の特性は、脳神経外科、救急医学科、脳神経内科という脳神経救急疾患分野において本法の臨床医学をリードする診療科が揃っていることです。

    他の大学や研修プログラムと連携した研修プログラムを組むことも可能です。

    後期研修を終了した段階で、脳神経外科専門医を取得できることを最低条件とし、さらに最短でサブスペシャリティー領域の専門医、指導医も取得できるよう指導します。

    1. 基本的脳神経外科手術(テント上脳腫瘍や前方脳動脈瘤、頚部内頸動脈の手術、脊髄末梢神経の手術アプローチ)をマスターすること。
    2. 間脳下垂体腫瘍の内視鏡治療、頭蓋底手術や高度な脳血管障害治療、機能外科、脊椎脊髄手術に参加し自分の将来の方向性を見つけること
    3. 脳神経外科疾患・脳神経救急疾患の診療をマスターすること
    4. 学術的報告の習熟し、自らの施設、自分の技術を示すことができること
    5. リサーチマインドを失わず、学会発表、学位取得に向けて準備をすること

    を主眼としてプログラムを進めます。

    現在4付属病院に勤務するスタッフは約30名でそれぞれの専門領域の教育を担当している。
    また120名を超える同門の脳神経外科医が全国で活躍しています。

    当プログラムの最大の特徴

    当科での研修はフランクな環境下で各学年が相互に屋根瓦式に教育を受け、また切磋琢磨して技術を向上し、一方で上下の関係のないレベル達成をめざします。

    さらにその上でより高い手術、治療技術、さらに研究を推進する力を持てるようなより専門医療にすすめる準備も始めます。

    また本大学には日本で最も伝統ある高度救命救急センターがあります。救命救急科の科長は脳神経外科出身の横堀教授であり、相互に密接に交流し一体となったプログラムを構築しています。救命入局の研修医も日本医科大学脳神経外科の一員として活躍しています。救命と脳神経外科双方の専門医を取得できるプログラムを構築しています。日本医科大学 脳神経内科は,
    伝統的に脳卒中を専門としており、脳神経外科との交流も盛んです。

    教育プログラムの初期は脳神経外科・脳卒中診療の基本的手技および手術手技研鑽を中心としますが、最終的には文武両道の脳神経外科医育成を目指します。

    希望により早期から大学院への入学や外国、国内施設への留学も許可します。

    積極的に海外の学会参加、短期留学、見学をすすめ、国内外の医師や人材と交流をすることを推奨し、広い視野を持った医者をそだててゆくことを主眼としています。

    各年度技術習得目標の概要

    O:初期研修(卒後1〜2年目)INTERN
    ① 全身の基本診察、診断手技習得
    ② 脳神経の基本診察、診断手技習得
    ③ 外科手術手技の基本(切開、縫合、穿刺)の習得
    I:後期研修医1年目(卒後3年目)Junior Year:G3
    ① 脳神経外科・脳卒中の基本的診療技術の獲得(入院診療:CT,MRIの読影・腰椎穿刺・血管撮影・CVP挿入・気管切開など)
    ② 穿頭術・開頭術(前・側・後頭部)・シヤント術等脳神経外科マクロ手術技術の獲得
    ③ 脳神経手術器具(ECHO, CUSA, NAVIGATION, MONITORING,内視鏡、顕微鏡)などの基本使用技術習得
    ④ 練習システムによるマイクロ手術手技の研鑽(年間1万針以上)
    ⑤ 情報収集(論文やオンライン情報、講演内容の取得)・情報発信(学会や論文発表)
    ⑥ 練習量・達成度に応じて早期からマイクロ手術なども経験する
    等を目標にする。
    Ⅱ:後期研修2年目(卒後4年目)Senior Year:G4
    ① 脳神経外科・脳卒中のさらに高度な診療技術の獲得(入院・外来診療)
    ② より複雑な開頭手技のマスター、マイクロ手術の経験, 血管撮影などの技術習得③ 練習システムによるマイクロ手術手技の研鑽(同上)、動物実験施設における手術手技研修も行う
    ④ 学会発表・論文発表の機会を増やす
    ⑤ 技術研修会・他の施設見学等を推奨する。
    Ⅲ:後期研修3年目(卒後5年目):G5
    ① 他施設、他診療科、海外等施設見学 留学
    ② さらに高度な医療の習得に向けた準備
    ③ 大学院基礎研究テーマ、または臨床研究テーマ準備
    Ⅳ:後期研修4年目(卒後6年目):G6 Chief resident
    ① 研修施設・関連施設 および他大学や他プログラムでの研修を中心とします。
    ② これまでに習得した知識の再確認と異なる方法の認知
    ③ 卒後4年目までに最低4編の論文を出版・最低年1回の学会発表することを目標にし、指導を受ける。
    Ⅴ:卒後7年目専門医取得以降 当院Chief resident・当院・他院Fellowship
    ① 千駄木本院または4付属病院を中心にローテーション(チーフレジデント)
    ② 脳神経外科専門医取得。他のサブスペシャリティー専門医取得準備。
    ③ 当科におけるさらに高度な専門医療を習得する。
    間脳・下垂体内視鏡外科、頭蓋底手術、脳血管治療フェローシップ(頭蓋底手術、バイパス、血管障害の手術、血管内治療手技の研修)、脊椎・脊髄外科、てんかん・パーキンソン病治療など専門技術の取得、またその他の専門性をもった病院への年単位での国内留学的派遣。
    ④ 大学院での研究
    ⑤ 海外での研修
    等の将来進路を選択。
    各年度おおよその技術習得目標(あくまで技術でのめやすです)

    日本医科大学脳神経外科の若手医師は世界から評価されています

    日本医科大学脳神経外科10年目未満の若手医師が国内外で手術技術研究分野において評価されています。

    業績  教室員  卒後年限 
    第47回 日本マイクロサージャリー学会 「マイクロ血管吻合コンテスト」優勝石坂栄太郎10年
    第15回世界脳神経外科学会大会Young Neurosurgeon Award亦野文宏9年
    2020年CNTT学会 顕微鏡下手術手技コンテスト 優勝築山敦8年
    J Neurosurg Spine (IF: 3.6; Q2). 2014 硬膜下血腫の研究英語論文國保倫子8年
    Clin Endocrinol (Oxf) (IF: 3.48; Q3). 2001に成長ホルモンに関する英文論文金景成7年
    Mod Pathol (IF: 7.84; Q1). 1999 に下垂体腺腫の研究論文が掲載田原重志6年
    Neurosurgical Review ( IF 3.1). 2023に中大脳動脈解離の総説論文が掲載能中陽平6年
    J Neurosurg (IF: 5.12; Q1). 1998 に脳出血の血腫拡大に関する論文が掲載村井保夫5年
    Mod Pathol (IF: 7.84; Q1). 2001下垂体腺腫の免疫研究論文が掲載梅岡克哉5年


    石坂先生

    整形外科/形成外科/脳神経外科

    マイクロサージャリーコンテスト優勝

    築山先生

    CNTT 5min championship

    全国大会優勝

    亦野先生

    World Federation of Neurological Surgery Young Neurosurgeon Award 受賞

    各年度のプログラム構成例

    様々な形式をとっています。最初の1年間は固定とし、その後は半年毎に様々な研修施設の特徴を活かしていただきます。

    週間予定表

    曜日
    新患/.手術
    カンファレンス
    新患/手術
    カンファレンス
    手術/外来
    手術/外来/血管撮影手術/外来手術/外来血管内手術
    / 外来
    外来
    手術/外来
    手術/外来/血管撮影手術/外来手術/外来手術/外来外来
    §神経内科合同
    カンファレンス
    4病院合同
    カンファレンス
    § Stroke Ground Round
    救急科&神経内科
    合同カンファレンス
    千駄木付属病院での週間予定表(§:月に1回)


    曜日
    新患
    カンファレンス
    手術
    カンファレンス
    外来外来手術/外来/
    血管撮影
    手術/血管内手術
    /外来
    手術/外来外来
    外来/
    血管撮影
    外来手術/外来/
    血管撮影
    手術/外来/
    血管撮影
    手術/外来
    4病院合同
    カンファレンス
    千葉北総病院での週間予定表

    収入について

    後期研修医/専修医/大学院生には教室で非常勤枠を提供しており。十分な収入が確保できるようにしております。

    詳細は医局長にお問い合わせください。

    HANDS ON COURSE

    Microsurgery trainingコース、脳血管撮影トレーニングコース、内視鏡/外視鏡実技、脳血管内治療専門医試験対策コース、などを開催しております。 これらのコース案内はtop page に随時掲載しております。一般学生が参加可能なコースも少なくありません。

    教育指導システムと過去のトレーニングコースのご紹介

    千駄木付属病院に常設されているClinical Simulation Lab

    卓上顕微鏡が6台常設されており、脳神経外科、形成外科、救急科若手医師の虎の穴となっています。

    顕微鏡/内視鏡/外視鏡実践実技コース

    MetaQuest VR脳神経解剖

    微小血管吻合術/内膜剥離術 顕微鏡コース

    脳血管内治療専門医実践/脳血管撮影基礎コース

    マイクロドリリング実践コース

    手術用顕微鏡による実践マイクロトレーニング

    5minマイクロ選手権

    模擬血管(φ1mm)を固定し、5分間で直切開、縫合し、脳卒中の外科学会認定指導医が客観評価しています。これらの取り組みにより日本医科大学脳神経外科には日本国内の脳外科とそれ以外の外科系手術手技コンテストでの優勝経験者が3名在籍しています。

    評価の場面: 衆人環視の中での手技はかなり本番に近いストレスになり実践練習になります。

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